ささやんブログ

"いま"を醸していく

味噌のスゴイ力!

こんにちは。ささやんです。

 

昨日の記事でも紹介しましたが、2月に沖縄で味噌作りワークショップをやることになりました!

理学療法士の僕たちがなんで味噌?って疑問に思う人が8割かと思いますが、実は僕たち「発酵系理学療法士」という部類のセラピストでして、味噌を愛し、味噌に愛された、遠目で見ればただの三十路、近くで嗅げば独特の発酵臭を発している男たちなのです。


味噌って日本人の食卓には当たり前にあるものだと思うんですけど、昔と違って現代では手作りしてる人って少ないですよね。


「手作りって手間もかかるし大変そう」ってイメージをお持ちの方もいるかもしれません。だけど手作り味噌は「簡単」「楽しい」「身体にめちゃくちゃ良い!」のです。


味噌作りを通して味噌をもっと身近に感じてもらいたいし、味噌をもっともっと大好きになってもらいたいという想いがあるのです。

 


ということで、今日は味噌の素晴らしさを少しでもお伝えできればと思います!

 

発酵食品って?

 

みなさん発酵という言葉は馴染みがあるかと思いますが、発酵って何?と聞かれたら答えられますか?

発酵と腐敗は化学的には同じ「有機物が微生物の働きで分解され転化する現象」のことを言います。

 

つまり発酵と腐敗の機序は同じということ。

ではこれらの言葉の違いは何によって生じるのでしょう?

 

それは・・・

 

 

 

ズバリ。。。。

 

 

人間にとって有益かどうか

 

で決まります。

 

 

人間の都合で分けられた言葉なんですね。

 

味噌は身体に良いから発酵食品。

腐った大豆は身体に害があるから腐敗。

という違いなのですね。

 

 

 

微生物の分解過程の違いなどではなく、「人間にとってその分解はどうか?」が言葉を決定しています。

 

よく有機栽培などは微生物による土壌の分解で栄養素を高めようとしますよね。あれはつまり土壌の「発酵」な訳です。

浄水処理センターなども微生物の働きで水を浄化します。これも水の発酵ですね。

 

発酵と腐敗は自然界の中で常に当たり前に行われています。

微生物の発酵現象がなければ、人間はとっくに絶滅しているでしょう。

私たち人類の歴史は、微生物との共存の歴史でもあるのです。

 

 

 

発酵の歴史

発酵食品はいつから作られているかみなさん知っています?

古代エジプトの壁画「ナクトの墓」にはブドウや魚を醸す人の絵が描かれています。

 

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つまり3000年以上前には、人は文化的に発酵というツールを使っていたことが分かります。

 

また古代遺跡などからの調査によれば、石器時代の古器などからもお酒を醸していた形跡が見つかっているとのことです。

 

初期の頃のお酒といえば「口噛み酒」と言って、穀物や果物を口で噛み、唾液アミラーゼで糖を分解、それを吐き出したところに自然の酵母が付着して発酵するという一連の流れでした(絶対飲みたくない!!!!)

 

それだけ人類の進化、文化の発展に発酵はつきもの。世界中の各地域で独特の発酵文化が育ってきているのです。

 

 

発酵食品の何がいいの?

 

やっと本題です。

 

発酵の意味や歴史がわかったところで、なぜ健康に気をつかうイケてる大人たちの間で発酵食品がブームとなっているのでしょうか?

 

それは発酵食品は「腸内環境を整える」という効果が次々にわかってきているからです!

 

そして腸内環境の良し悪しは

・脳活動

・性格

・疲労感

・肥満、痩せなどの体型

 

などなど、多くの機能に深く関わっているからです。

 

例えば腸内環境が悪くなると、ミネラルの吸収がうまくいかなくなるため甲状腺機能が低下したり、リーキーガットという腸から毒素が漏出してしまう状態に陥り全身に炎症が起こりやすい状態になったり、免疫機能が低下するなどの報告があります。

 

 

 

腸内環境というのは、腸内に1000兆個いる腸内細菌の比率によって決まっています。

理想的な比率は、善玉菌2:悪玉菌1:日和見菌7と言われています。(参考書籍:人の健康は腸内細菌で決まる -善玉菌と悪玉菌を科学する― (知りたい!サイエンス)

 

 

このような比率であれば、腸内環境は良好であり「脳」や「メンタルヘルス」「ダイエット」「慢性疲労」などの問題を解消する一助となっているはずです。

 

 

また味噌に限って言えば、その効能は

・交感神経活性抑制

・血糖上昇抑制

活性酸素抑制

・高血圧予防

放射線防御作用

・乳ガン発生抑制

・肺腺ガン発生抑制

・胃ガン発生抑制

・肝ガン発生抑制

・初期の前立腺ガン発生抑制

 

などがあることが言われています。

(参考書籍:味噌力

 

 

古来から世界中で発展してきた発酵食品。

 

日本でも味噌や漬物などを中心に、日本人の健康を支えてきたスーパーフードでもあります。

 

最近では科学的にもその効能が次々と解明されてきていて、特に癌の抑制効果に関する報告は多くされています。

 

 

大切なことは、日常的に摂取していくこと。

例えば「レバーは身体に良い!」と言われても、毎日それを摂取し続けることは困難です。しかし「味噌汁」ならば日本の食卓に当たり前に毎食並べることができます。

 

野菜の味噌汁ならば、水溶性のビタミンが溶け出してしまっても摂取することができますし、バリエーションも豊富に多くの野菜を摂ることができます。

 

「味噌は塩分が高いから血圧が・・・」と気にする声も聞こえてきそうですが、先ほども書いた通り味噌には血圧を下げる働きがあります。

 

 

こんなにズバらしい日本の宝とも言える食材!「MISO!!」

 

ぜひ皆さんも毎日の味噌汁を日課にしませんか?

 

 

 

沖縄で味噌作りワークショップやります!

リンク:食べること、身体のこと、触ることってどんな感じ?│セミナー企画活動/ITラボ

日時:2/11(日) 14時~17時

場所:沖縄男女共同参画センターてぃるる

参加費:4000円(材料費込み)

申し込みはリンク先からお願い致します!

 

 

ちなみに下の書籍は、長崎の原爆被害にあった秋月医師による「味噌を摂取していた人たちは健康被害が少なかった」という記録を記した書籍になります。興味のある方は読んでみてください◎